姫ゆかり 初音の調度
姫と暮らした、徳川由来の国宝
国宝「初音の調度」は徳川三代将軍・家光公が、わずか2歳半で尾張徳川家へ嫁ぐ長女の千代姫のために用意した婚礼道具。2年余りの年月をかけ、最高峰の技と素材を結集した芸術品の数々は類のない麗しさと格調を誇り、いまもなお人々の心を魅了しつづけています。
題材に込められた親の愛
"源氏長者"だった徳川将軍家にとって、源氏物語は奥方や姫君が学ぶ教本でもあったよう。なかでも光源氏の栄華の物語が吉祥とされる「初音」の帖には、明石の君が実の娘である明石の姫君へ宛てた和歌の情景が描かれています。数え3歳の娘と離れて暮らす母の想いは、幼くして娘を嫁がせた家光公の心情にも重なるもの。この題材が選ばれた背景には娘の幸せを願ってやまない親の深い愛情があるといわれています。
現代風にデザイン。
姫君への想いを映すコラボレーションBOX。